20代の頃は、彼女の音楽、詞の世界にはまりました。見た目も声も美しく、感受性も豊かで憧れでした。
その憧れ像は、あくまでも私自身がつくり上げたイメージですが。。。
布袋さんとの結婚の前後あたりのアルバムから、めっきり聴く気がしなくなりました。それまでぼやけていた(そしてそれが美しさだった)自我がガツガツと全面的になってきて、彼女本来のやわらかさがなくなってしまったのが理由です。
いろんな方がコメント残してますが、アルバムリリース、ライブ、ライブ盤、時々ベスト盤のサイクルで、最近は後者が目立つ。普通の１ファンとしては、アルバムリリースが楽しみだったのに。しかも、ベスト盤とか、普通に聴いていても作りが雑。曲の繋ぎ部分とか、ばっさりと音を切り捨ててるのがわかります。彼女の言い分を信じるには難しい、愛情のかけらを感じさせないつくりに、お金を払うことはできません。
彼女が悪いわけではないんでしょうが。商売的すぎ。
ちなみに、DVDの映像も、センスのなさを感じます。
「今井美樹は笑顔さえあればOK」みたいな安易さ、やめて欲しい。

個人的には、私の中の今井美樹ワールドをいろんな人によってたかって崩された感じが否めず、残念でなりません。

昔はファンクラブも入ってたし、コンサートも必ず行ってたのに最近はコンサートに行くどころかCDすらあまり聴く気にもならなくなってしまいました。個人的には布袋さんには作詞、作曲程度のかかわり方だけをして欲しかったかなって感じです。布袋さんがアルバム全体のプロデュースをし始めてから僕としては面白くないなあって感じがしちゃいましたね。彼女の最高傑作は誰が聴いたってflow into spaceでしょう。あんな凄いアルバムを作れたんだからもう一回でもいいからまた感動させて欲しいです。

この作品、
さすがに『PRIDE』は入ってないものの、
記念盤+限定盤でまた?!、
と耳を疑いたくなる『PIECE OF MY WISH』が、
しかも新録で入ってる。
もう16年も前の曲で、
ヒットしたと同時に『タイアップ曲第1号』みたいなもんでしょ。
よくありそうな話だけど、
一時はラブラブで同棲してたカップルが別れた。
でも一緒にタイアップ曲のドラマ見ていた。
したら2度と聞きたくない曲、に豹変しても不思議ないよね。

20周年にして、
はっきりと、
また、
ここから凋落がはじまった、
と断言できます。
以後、
この曲順を変えただけの、
ベスト盤、
ライブ盤、
新録盤のオンパレードを、
何年も何年もつづけていくことになります。
いったい、
本人とレコード会社はいつになったら気づくのでしょうか…。
ため息ばかりです。

新録のPIECE OF MY WISH は新しい風味になっているが、決してよい出来ではないと思う。一時期と比較して、高音の伸びや声量の衰えは隠せないが、その分、力の抜けた点は評価できなくもない。しかし、そうした点が、今回のアルバムの輝きとなっていない。あの今井美樹が、こんなにあっさりした、こくのない歌手になってしまったかと思うと、時代の流れを感じてしまい、悲しくなってしまった。次回作に期待。