インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ココロの止まり木 (朝日文庫 か 23-7)

価格: ¥546
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
Amazon.co.jpで確認
尊敬に値する人 ★★★★★
河合隼雄先生は尊敬に値する方である。
日本におけるユング研究の第一人者であり心理療法家の草分け的な存在である。
人の心は簡単なものではない。
いろんな環境や人間関係の中で複雑化している。
それをまず受け入れて下さる温かい存在です。
人生を生きていくことは楽しいこともあれば辛いこともあり、悩みに押し潰されそうなときも「なぜ自分ばかり?」と自暴自棄になってしまいそうなこともあります。
でもそれはその人がちゃんと生きている証であり悪いことでもなんでもないのです。

そんなことを普通の言葉で言われても胡散臭くしか感じませんが、河合先生は神話や童話、物語をはじめ音楽や文化に触れながら、自然体で生きていくヒントをさりげなく示して下さいます。
それはきっと受け止め方の問題と言われればそれまでかもしれませんが、先生がお書きになるコラムや文章はいつも愛に満ちていて心癒されています。
河合氏最後の一服の清涼剤 ★★★☆☆
 ユング派心理学者、日本のカウンセラーの育ての親、河合隼雄氏の最後の(?)エッセイ集。昔の氏のベストセラー「こころの処方箋」に通じる、現代日本人へむけての一服の清涼剤。脳梗塞に倒れる前、文化庁長官になった頃の2003年を中心に折々の話題にふれながら人間の幸せ、自分を見失わない生き方について平易に、かつ奥深く書かれている。物事を多面的に見る、あるいは裏側から見る、多数派の考えを疑ってみる。時代を超えてこころに響く人々の言葉、行動、芸術、それらを大切にすることの価値について述べられ、ユング派の面目躍如といった風にも読めて楽しい。