大竹さんが出しているニュースレターに掲載された質問と答えなのですが、その中に、大竹さんの投資家としての哲学が見え、なんとなく難しくって判りにくいと感じてしまう投資というものの哲学が学べるのです。
商売とはなんなのか、会社とはなんなのか、経済とは社会とは、
根底にあるのは人様の営みから生まれるのです。マーケットへの深い洞察力は、流石というべきでしょう。
一冊はお読みになってみてくださいませ。
これはやはり面白いです。
大竹さんはIT業界には投資しないそうなんです。
技術だ、なんだといっても、やっぱりおそば屋さんとか、洋服やさんとかが、確実に儲かるっていうことなんですね。インターネットのビジネスが、みんなが幻想を抱いているほど成長しつづけるものではないとということを早い時期から看破してらっしゃいました。
特に株を買うならローテク企業だそうです!!
そういえば、会社のばりばり気鋭の新人部長(私の会社はIT企業です)
が、今度生まれ変わったら、僕はローテク企業に勤めて体使って仕事したいと宴会の席でぼそっと本音を言ってました。(
個々の内容については同感であったり共感できたり、視点として学ばされたりすることもあるのだが、この編集はどうにもいただけない。
取り上げている質問そのものの選択がまずいということもあろう。
もうちょっと考えて出してほしい。
良い点
・政府寄りの甘い経済観測をばっさり切り捨てるシビアな視点。
・株式投資の本質(相場から儲けをいかにいただくか)について透徹した認識
今ひとつ
・昭和経済史の理解(昭和5年から10年にかけて)が間違っているように思います。オーバーバンキング状態を解消してから昭和デフレが解消したというのは間違いです。
・分割売買は「ナンピン」ではないと明言しておられますが、紹介しておられる買い下がり、売り上がりの技法は立派な「ナンピン」です。
・個人の株式投資と機関投資家のファンドマネージメントを同一としている。ビルゲイツが自分のファンドを組成する場合はいざしらず、個人の株式投資で「β」を重視することはほとんどないように思います。