ペルシア語を自分で勉強したいと考えている人の一冊目の教科書として
　適したいい本です。使用語彙を絞ったりという工夫もしてありますが、
　基本的には正統派の語学の教科書といった感じです。でも、割とすいすい
　と進んで内容もよく覚えられるのです。もちろん基礎的なことしか書かれ
　ていないので、更なる内容を求めるには他の本にあたらなくてはいけませ
　ん。語彙を増やしつつ実用的な会話の能力を高めたい人は「エクスプレス
　ペルシア語」、文法についてもっと勉強したい方は「ペルシア語四週間」、
　読む練習がしたい方は「やさしいペルシア語読本」にそれぞれ進むのが
　いいと思います。ちなみに、見るとわかりますが「ペルシア語四週間」は
　とても四週間では終わりませんよ！
　

　手っ取り早くペルシア語の基礎的な文法事項を学びたいという方にはお薦めできます。ペルシア語は文字に馴染んでしまえば、文法は日本人に比較的理解しやすい言語だと思います。この本を学び終えた頃には、辞書を引きながら簡単な文章を読んだり書いたりすることはできるようになるでしょう(会話の勉強をしたいという方にはこの本は向きません)。ただ、あくまでも極初歩的な文法の学習書なので、これ一冊でペルシア語を理解できるようになるわけではありません。難解な文法用語も使われておらず、文字も大きくて見やすく、入門書として分量も適当な点などは親しみが持てます。