量子力学の知識を読者にほとんど仮定せず、分子構造の決定と言う観点から、調和振動子、角運動量、水素原子といった、量子力学の基本を紹介しています。そしてそれらと化学との関わりが、うまく書かれているように感じます。
ただし、普通の量子化学の本というのは、軌道計算などが主となっていますが、この本にはそういったことが書かれていないので、また別の本を読む必要があります。