一読しておいて損はないとおもいます
★★★☆☆
医学文献の探し方、読み方、なかなか難しいです…。
論文だからといって必ずしも信用できるわけではないですし、信頼できるレベルも違っていたりします。
そんな、さまざまな文献がある中、
・どう探せばいいか
・どこのあたりを読めば、どれくらいその文献が信頼できるか分かるか
・分かった数字をどう自分の現場の悩みに落とし込んでいけばいいのか
といったあたりを、「困った!」という状況を設定してその調べ方を説明することで整理しています。
翻訳が、いかにも翻訳、なところがあり読みにくさも感じましたが、とても勉強になりました。尤度比の計算式とか、国試にでないから放置していたのですけれど、現場に出ると重要だなと感じていたところを整理できました。
まあ日本に、各疾患のガイドラインがひとつもなかった時代の文章ですし(たかだか5年前です!)、閉経期の女性へのホルモン補充療法が必ずすべきこと、と書いているあたり、時代の流れを感じますが、それはそれで眺めていて面白いかったです。