一患者としてのレビューです。
ある程度病状が回復し、カウンセリングを勧められた時に、
タイトルを見て、調べ物のつもりで読みました。

患者の立場ですと、治療やカウンセリングに不安を抱くものです。
（それが病気の特徴とも言えますが）
カウンセリングを勧めたれたときに、このまま治療を受けていいのか、
カウンセリングやサイコセラピーってどんなことをするんだろう、
怖いことしない？という不安が、この本を読んで軽くなりました。

専門的・学術的な内容ですので読み進めるのは少し辛いかもしれませんが、
どんなことしてるのかな、と興味を持った方や、
俯瞰的に知りたい、という方にはおすすめです。

症例のほかに対談もあり、治療を進める上で
・森田療法や認知行動療法など、様々な方法（流派？）がある
・それぞれの症例で適切な方法を取る（または組み合わせる）
ということが書かれていました。

「それぞれの立場が鮮明になった」というところで
対談が終わってしまったのは少々残念でしたが、
科学分野は日進月歩なので仕方ないのかもしれません。
治し方は一つじゃない、ということが分かったので希望が持てました。