Please Please Me, I'll Follow the Sun, Till There Was Youなど初期の曲がオリジナルに忠実に再現されていて、しかも当時では技術的にライブで再現できなかった高いクオリティの演奏と音質に圧倒されます。
中期以降の弦楽器や管楽器の入った曲(For No One, Penny Lane, Magical Mystery Tourなど）もシンセをうまく使って忠実に再現されていました。すばらしいの一言です。演奏だけだと星５つですが、間に入るドキュメンタリーが退屈なので星４としました。
ちなみにリージョンコード１なので、対応するプレーヤがないと再生できないよので要注意。英語字幕があるので、日本版よりもお買い得。

横長のフルスクリーンで見ることをお勧めします。音や映像は確かにきれいです。Paulのベースの音もよく聴こえます。大画面で見ると、迫力があります。今までライブで演奏しなかったBeatles時代の曲、Till There Was You, I'll Get You, Please Please Me，I'll Follow The Sun, She Came In Through The Buthroom Windowなどが聞けます。I'll Get You, Please Please MeではBeatles時代のライブでは入っていなかったJohnのハーモニカをキーボードのWixが演奏しています。I'll Follow The Sunではお得意のお遊びが曲の終わりに入っています。
Space Shuttle Discoveryの乗り組み員がステージに呼ばれる場面がありますが、その中に日本人宇宙飛行士、野口さんも入っています。これとは別に国際宇宙ステーションの乗組員との交信もあります。
ほぼ1曲ごとに、ステージ裏の映像やインタビューなどが入る構成は前回のアメリカツアーのDVDと似ていますが、個人的にはそういうものはボーナスにまとめて、ライブだけを見ることができる方がよかったと思います。この部分が減点の対象ですが、BeatlesやPaulの曲が好きな人にとってはそれでも買う価値があると思います。
Clinton前大統領の他、有名人が多数写っている他、一般のファンのも多くインタビューされています。
ライブ演奏中は、歌詞やコードなどに集中しているのに、客席のファンのメッセージを書いたサインを読むと気が散るので読まないようにしているといいながら、声に出して読んでいる場面はちょっと笑えました。
蛇足ですが、タイトルのSpace Within UsのUsは代名詞のusとアメリカツアーであることをかけています。

English Teaの始まりにポールが宇宙ステーションにいる飛行士たちに語りかけます。生で交信する様子には感動します。
しかし今回のツアーを収めたこのDVDには今までライブで披露した事のない曲をたくさん見せてくれるので、とても新鮮に感じます。
30曲、2時間を越す収録時間。
しかし今回も曲の合間合間に、ドキュメントが挟まれてしまっています。
できれば曲を一曲ごとに切ることなく、ドキュメントと分けて欲しかったです。
※注)上記の通りリージョンコードは｢1｣ですので、ご購入の際にはお気をつけください。