70年代の録音はとりあえず必聴
★★★★★
1973年7月6日、カーネギーホールにおけるライヴ。先日注目を集めたモンク〜コルトレーンの発掘音源と同じく、VOAがラジオ放送用に録音したものの、結局オンエアされずに米国会図書館で眠っていた音源である。モノラルだが音質は素晴らしい。
1960年代には人前での演奏機会が極端に限られていた(そもそも仕事が無かったので)アーケストラだが、1970年代に入ったころから世間的な認知度が上がり、一転世界を駆けめぐって毎晩のようにライヴを行うようになる。バンドとして一番脂が乗っていたのはこの時期なのだが、録音は案外少ないのでこれは貴重な発掘だ。殿堂での公演ということで緊張したのか全体的にはややおとなしめという印象があるが、それでも意気揚がるアーケストラの快演が楽しめる。