2ndなりの余裕(たるみ)ありつつも名盤。基礎教養アイテム。
★★★★☆
当人たちは必ずしもやる気満々というわけではなかったとどこかで読んだ気がするXTC変名プロジェクト2nd。かのマルクスも「一度目は悲劇、二度目は喜劇」と言ったとか言わないとかで、色々と茶目っ気があってレコード会社もそれに乗るだけの度量があった1stとは明らかに経緯と意気ごみが異なり、バンドもそれらを笑い飛ばすだけのタフさがなかった…のだろう。ちなみに、きつい言い方かもしれないが、XTCは最後までそういったふてぶてしさとは無縁だった、ゆえに商業的成功や高い知名度を得なかった。過去形。はっきり言ってほとんどの曲が童謡めいていてインパクトに欠ける。それでも今作を愛さずいられない理由は一曲目。どうしようもなくミーの琴線に触れてしまったのだよああまったく。いつかこのとんでもないベースラインを自分も奏でてみたいと思うは私だけ?