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池波正太郎直伝 男の心得 (新潮文庫)

価格: ¥546
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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回想録 ★★★★★
ヒトそのものを論ずるか、ヒト不在のままに外堀を埋めるかです。

この2つのほかにはありません。直伝とは前者です。(ちなみに風姿花伝は後者です。)

大抵、この手は使えません。

1つだけ修正を。北里柴三郎は肥後の出でしたが、人を決して待たせませんでした。
著者にお願いです・・・ ★☆☆☆☆
あるいは数日したら気が変わって削除するかもしれませんが…今はちょっと耐え難い。

買って読んだのではなく店頭で手に取ったのです。正直、今度の池波先生破壊はどんなもんだろうなあ…と。かつて池波正太郎が亡くなった以上書かないと言っていた膝下を去った理由を述べ、それでも池波正太郎について書くのは豊子夫人のお墨付きがあるからだ、と言いたげですが。

…一貫して言えることは、この著者は「池波正太郎」について書いているのではないのです。だからもう、「佐藤隆介の…」で書くべきなのです。池波正太郎の男の心得なら、『男のリズム』、『男の作法』でまさに池波先生から読者は直伝してもらえます。

池波先生の偶像破壊をするなというのではありません。池波先生の著作自体からも、なかなか好みにうるさく、或る意味わがままで気難しく、厳しい方だったろうというのは十分伝わってきますし、ゆえに読者もそういう作家としての像を描くでしょう。それでも「好き」なのではないでしょうか。

佐藤さんの描く池波正太郎は、佐藤さんご本人の意図(おそらく)に反して、いやなおやじで、そのいやなおやじに「仕えることができた佐藤隆介」を描く結果になっているように思います。

たとえば以前、対談で「フランス旅行の際ワインを任せると言われたので選びまくって堪能したら、帰国してから『俺は赤ワインは嫌いなんだ!』と叱られた」というエピソードをいかにもといった感じで披露しておられましたが、「先生、いいのを選ばせていただきますが、赤と白あるいはロゼとか、何がお好きなんですか?」とひとことお伺いを立てればよかったのではないの?と見た私は、果してどちらが問題なのか、と感じたものでした…