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「日本庭園」の見方―歴史がわかる、腑に落ちる (ポケットサライ)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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本格派でコンセプチュアルな入門書 ★★★★☆
ハンディですが、本格的な構成になっていて、日本庭園好きならば所蔵しておいていい一冊です。

冒頭第1章に時代経過ごとの代表的名園を紹介し、第2章でその構成「要素」を紹介しています(水、石組、植栽、石灯籠などの景物)。

合間合間の写真コラムも充実しており、夢窓国師の作品シリーズや雪舟伝説の庭シリーズ、江戸(次いで地方の)大名屋敷シリーズを並べてみたりと、実に立体的に見せて工夫をこらしています。

 とくに石組みのコンセプトは勉強になるところ。龍門瀑の紹介解説はじめ、須弥山を見立てた仏教系の庭園、神仙蓬莱思想経由の庭園などは、その全体と部分の構成がよくわかります。

 日本庭園がいかに「宇宙」を文字通り箱庭化していったのか、いにしえ人の豊かな精神性が伝わってきます。

 この本は人工物としての石、石庭を特集しているので、各地の巨石遺跡(花の窟神社などの)や自然遺跡を網羅したシリーズがあるとうれしいところ。
 原初に神性が宿った(と人に思われた)のは天然の磐や石や滝であるからです。


 
きれいな写真が◎。説明は不親切。もっと図解を。 ★★☆☆☆
他の方のレビュー評価も高く、またサライの出版だったので購入しました。さすがサライらしく、きれいな写真とバランスの良いレイアウト構成で、ポケットガイドとして好印象と思います。

ただ残念ながら、以下の2点について改善をお願いしたいと思いました。

(1)日本庭園初心者の私には本文の説明がちょっと不親切でいまいちでした。

・特にもっと図解がほしいと思いました。たとえば、日本庭園のスタイルとして池泉式庭園、浄土式庭園、座視鑑賞式庭園などがあげられていましたが、単に言葉の説明だけではいまいち分かりにくく感じます。

・また、図解が掲載されている項でも説明と図解が一致してない部分があり、編集の稚拙さがちょっと残念でした。

(2)全体の構成が今ひとつ分かりにくいと感じます。

・たとえば、有名な庭園を紹介する第1章と、庭園の構成要素を解説している第2章は、構成を逆にしたほうが分かりやすいではないでしょうか?

・また、第1章の中に「コラム」がやたらとたくさん挿入されていて、本文を読んでいるのかコラムを読んでいるのか分からなくなります。

というわけで、サライのファンだけに残念な一冊でした。
日本庭園に興味を持つ人が最初に持つのにお勧め ★★★★★
カラー写真が中心でこの価格ではお奨めである。決して多くないページ数に日本庭園について、歴史、種類、作庭者、各庭にこめられた意味や材料の石や池に至るまで全体的に網羅されており、それが大変わかりやすい説明になっている。専門的な学門書というよりは楽しんで読める参考書であり、日本庭園について興味がある人が最初に読むのに良いと思われる。この本により、日本庭園の種類や歴史により、庭園の楽しみ方や見所、造られた意味や、歩き方がわかるようになっている。本には全国のお奨め庭園について説明されているが、紹介されている庭園以外でもこの本により、庭園の見方がわかるようになっている。
日本庭園の流が理解できる良本 ★★★★★
手頃なサイズ、定価ですし、カラー版の上、解説が的確で理解しやすい。
掲載されているほとんどの庭園が京都にありますので、この本を手にお寺を訪ねてみるのも、また一興でしょう。
造園施工管理技士試験の第一問は、庭園の歴史となっています。
これから、これらの勉強を始める方にも、造園について興味をもつ手かがりにになればと思いこの良書を推薦します。
庭園を見るのがますます楽しくなりそうです ★★★★☆
庭園を見るのは好きなのですが、専門用語がわからなくて、適当な本はないかなと思っている時に出会った本です。
2章立てになっており、1章では、飛鳥・奈良から現代まで、時代とともに庭園がどのように変わってきたか、2章では、庭園の4大要素である水・石・植栽・景物ごとに専門用語の解説が、サライらしい美しい写真と簡潔な文章で説明してあります。

最初の動機であった専門用語(例:曲水や遣水、敷石や飛石)についても理解することが出来、これから庭園を見るのがますます楽しくなりそうです。
古寺や庭園巡りの好きな方にお奨めの本です。