SF作品として十分楽しめる、BLノベルの傑作
★★★★★
「久能千明」という作家を知った、初めての本でした。
友人に「面白いよ」と借りて読み、返すと同時に即、本を購入。
読む用と保存用と2冊も。
それくらい好き★
めちゃ、はまりました★
イラストを担当されている「沖麻実也」さんの絵も、これで始めて
拝見したのですが、物語の世界感とイラストのマッチングが非常に良くて
キャラクターなぞ、「うん・・・! この絵でなくては駄目だ」
と思えるほどカッコ良くて素敵です。
カバーイラストのカイが素敵ですよ★
沖さんご自身もお気に入りらしく、沖さんの個展に行ったら
このカバーイラストと、3作目の「クリスタルクラウン」の
カバーイラストの原画が飾られていました。
「青の軌跡」シリーズの第2作目ですが、ストーリー的には
これ1冊でも十分面白く読めます。
BLとしての枠を超えたSF作品として、ちゃんとしたドラマが
創られており、シンプルですが、そのシンプルさが爽快なラストです。
もちろんシリーズの最初から読み、三四郎×カイの魅力を熟知してから
読めば、もっと楽しめること間違いありません。
シリーズはまだ完結していませんが、巻を追うごとにストーリが
複雑になっていきます。
私はこの「カタルシススペル」がシリーズ中、一番傑作ではないかと
思っています。
久能千明さんのノベルを、まだ一度も手にしたことがない方には
入門編として、最適ではないでしょうか。