内容的には進展あれど、全体としてはワンパターン
★★★☆☆
片瀬と田村の関係に何がしかの決着がつくのがこの5冊目。
二人の関係を問いただす男の存在により、片瀬が何となく深里との事実関係を確固たるものに変えようとする。が、片瀬は何せ読んでいてもどうしたいかという意思がセックスを通してでしかあらわれてこないので(苦笑)、この本でもどうしてこの入籍(養子縁組)に至ったのか、片瀬の本当の気持ちは出てこないです。
深里同様、勘ぐるしかない。
そんな片瀬を片瀬ってこういうやつだとして受け止めるところがこの本の面白いところ。
話自体は面白いわけじゃありません。
いつものパターン。信乃と勇真を少し絡みながら片瀬が深里を何度も苛めるのもワンパターン。