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医療人類学―世界の健康問題を解き明かす

価格: ¥5,775
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大修館書店
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副題が本題となるべき本 ★★☆☆☆
 医療人類学のデファクト・スタンダードたるテキストと紹介されているが、人類学から医療に迫ったものではなく、西洋医療という観点から人類学に踏み込んだ印象を受ける。その意味では、良かれ悪しかれ文化相対主義には染まっていないが、通常の文化人類学とは異なる印象を受ける。参与観察ではなく、診療観察というべきもので、これは真の意味で人類学に値するものなのだろうか?
 そもそも人類学者が、これほどの医療的記述をするとは考えられない。米国では、医療人類学とは、医療の1部門と考えるべきなのであろうか。
読みやすい教科書、是非改訂版を ★★★★☆
 バイロン・グッド「医療人類学講義」で、「本質主義的だ」、つまり、西洋医学を優れたものと見なして、その普及度から各国の医療水準を見ている、と批判されている本書ですが、なかなかどうしてそういう議論を気にせずふつうの読み物として眺める分には面白いです。まさに副題にあるように、世界の健康問題について一通りの知識を得ることができます。またあるトピックについてコラムというかたちで突っ込んだ記載がしてあるのも、理解を深めまた重要な箇所とそうでない箇所を分ける、という意味で、読者にとって親切な構成となっています。
 原著は定期的に改訂される予定だそうで、2003年に第4版が出版されていますが、日本語についてもアップ・トゥ・デイトな改訂がなされるとよいと思います。期待を込めて四つ星。