滑らかで、つややかなdub Liz。ベースとドラムの絡みが、稀有ですばらしいグルーブを生み出しているSusan Sontag。正調ブルースタイプで、ＲＡＰ的ゆるいグルーブ感が心地よい、Taylor Burton。
ダブセクステットのいいとこ取り。

一番重要なことは、他のアルバムには漂うある種のスノップ臭がなく、
聞いてて疲れない、通して聞けるアルバムだと思うｗ

個人的には唯一無比の瞬間が数多くある、すばらしいアルバムだと思う。

サックスとトランペットの２管クインテットにダブエフェクトをかける人が加わっての６人による演奏。その
ライヴ盤です。ライヴからいいテイクを選んで収めているのでいい内容です。ライヴ盤なので勢いがあり
ます。エレクトロニクスは過剰なことはありません。かっこいい音楽です。

ただ能書きや、やろうとしていることほどの面白みや刺激が少ないのは確かです。かっこいい音楽なん
ですが、菊地さんは文章がうまいので、その分損しているのかなという気がします。

コンセプトの中に６０年代のマイルスというのがあるそうなんですが、そういうこと言うとつっこみたくなる
人が結構でてきちゃいます。ですが、ハッタリをかますというのもある意味マイルス的なので、いちいち
つっこむこともないんじゃないかなと思います。

かっこいいです。決して聴いて損するようなものではないです。