第2号 昭和56~58年(1981~1983年) ■INTRODUCTION 昭和56~58年 ■COVER STORY 千代の富士時代の到来 ウルフ旋風 ■HUMAN STORY 力士の肖像 隆の里俊英「おしん横綱 光と影」 ■THE SCNEN 世代交代の波 5大関揃い踏み 角界ア・ラ・カルト 幕内決まり手ランキング入り 力士名鑑 相撲部屋勢力図 連続写真で見る〝必殺技〟 琴風の寄り  解説 舞の海秀平 大相撲ものしり図鑑(2) 「優勝額」 DVDが2倍楽しめる 名勝負解説 番付を読む(2) 昭和56年秋場所 表紙写真 千代の富士、隆の里、琴風、朝潮、北天佑、若島津
DVDの内容に若干の不満
★★★☆☆
付録のDVDの内容についてですが、この期間に北の湖が2回優勝しているのに、それに関連する取り組みが収録されていないのが残念です。貴ノ花、輪島、増位山、若乃花(2代目)の最後の一番に代えてでも収録すべきではなかったでしょうか。
マガジンでは「大関ゴールドラッシュ」として琴風、若嶋津、朝潮、北天佑の大関昇進について取り上げていたり、「おしん横綱」隆の里を特集していたりするので、(DVDにも関連の取り組みあり)千代の富士ファン以外の方でも、これらの力士のファンの方は楽しめるのではないでしょうか。
また、DVDでは昭和58年九州で平幕の大ノ国が三横綱(千代の富士、隆の里、北の湖)に相次いで勝った取組が収録されているのですが、その場所の千代の富士の優勝(9回目)について触れられていないので、DVDの内容をこれ以上増やせないのであれば、このうちの一番を削って千代の富士が優勝を決めた一番を収録してほしかったです。
マガジンの内容が充実していて、この時代をリアルタイムで知らない自分としてはおもしろかったので、星3つにしました。
大変良かった
★★★★☆
千代の富士のファンなので購入したが、付録のDVDの映像も大変良かったし、当時の横綱北の湖関を優勝決定戦の末破って初優勝を飾った時の本人のコメントも載っていて大変良かったと思う。
今後のシリーズにも期待したい。
ライトファンには満足の内容
★★★★☆
千代の富士全盛期に生まれた若輩者としては、
相撲の古き良き時代を知るのに、とても興味深い内容でした。
雑学の宝庫「各界ア・ラ・カルト」
角界を俯瞰できる「相撲部屋勢力図」
舞の海さんのわかりやすい解説「連続写真で見る必殺技」
など、特集以外のコーナーも充実しています。
1つ残念だったのが、付属のDVDです。
画質・音質は致し方なしとしても、
画面の縦横比が縦長になってしまっていて、違和感があります。
力士が細長く見えて、迫力がありません。
古い映像の処理上の問題などがあるのでしょうか。
また、こあらさんが指摘されているように、
「名勝負セレクション」の選択がイマイチですね。
1号は昭和49〜50年と北の湖の黎明期にあたりますが、
2号は千代の富士の全盛期、昭和56〜58年にもかかわらず、
千代の富士の負ける取り組みのほうが多く収録されているのは疑問です。
こあらさんのおっしゃる
「56年初場所の初日からの14連勝」や「56年九州場所千秋楽」
の取り組みを見たかったものです。
特定の2〜3年間のうちから
30分以内に名脇役の取り組みも含めて収録するためには、
言わずと知れた横綱の強い相撲は、除外されてしまうのでしょうか……。
DVDには期待しないほうが良いですね。
大変不満の残る内容
★☆☆☆☆
「名勝負セレクション」とあるので当時大相撲を見ていた者としては気になってしまい、1、2巻を買った。買わなきゃよかったと思っている。なんでこれが「名勝負」なの、という取り組みが幅を利かせ、あの一番がなぜないの、という疑問ばかり募ってくる。たとえば、北の富士、貴の花、輪島らが引退する直前のふがいない相撲が収録されている。これらのどこが名勝負なのか。もっといい相撲が沢山あっただろうに。ふてぶてしいほど強かった北の湖や千代の富士は、この1,2巻では負けてばかりいる。一方、朝潮や北天佑、大の国はほとんど勝ち相撲で、当時を知らない人が見たら、北の湖や千代の富士より朝潮や大の国の方がいい力士に思えるだろう。長い相撲は途中を大幅にカットしており、主な力士の大関昇進、横綱昇進、引退前の一番を順につなげたという感じだ。選択の基準が相撲内容と関係ない。たとえば、この第2巻を「ウルフ旋風」と銘打つなら、初優勝した56年初場所の初日からの14連勝をもう少し紹介して欲しい。輪島、若ノ花、隆の里ら強豪に完勝し、北天佑や朝潮に土俵際まで追い詰められながら執念できわどく勝った相撲などだ。あるいは、56年九州場所千秋楽本割で、琴風に寄り立てられながら、俵を背に土俵を半周するようにして最後に首投げと内掛けの合わせわざで浴びせ倒しに破った一番など、執念と相撲カンが冴えた一番だった。そういう一番があってこそ、優勝を決めた一番が生きてくると思うのだが。