ふざけたバンド名とは相反する素晴らしい内容
★★★★★
87年。マイケル・マクドナルドやスティーリー・ダンをFAVOURITEに挙げるクラーク・ダッチェラーがほとんどの曲を書いている。グループ名はメンバーの友人が大のジャズ嫌いという、かなり適当な理由で付けられた。
内容はというと、アメリカのAORを英国流に解釈したスタイリッシュなポップスである。曲のクオリティは総じて高く、捨て曲が全く見当たらないのがスゴい。80年代の洋楽を振り返る時あまり存在感のないバンドだが、その実力はかなりのものだった事がヒシヒシと伝わってくる。“SHATTERED DREAM”の一発屋で片付けられる事すらあるけど、“I DONT WANT TO BE A HERO”(邦題「反逆のヒーロー」)もそれに匹敵する名曲。同年に出たアルバムの中では、スウィング・アウト・シスターの「ベター・トゥ・トラベル」に次いで好き。大都会の夜景が脳裏をよぎる一枚。
色褪せないアルバム
★★★★★
彼らがデビューした当時、PV等で爽やかな外見と甘い声に惹かれたのを覚えています。SIMPLE MINDSの弟分なんて紹介されていた頃もありましたね。シングル曲もいいですが、リミックスが違う雰囲気(モダンポップ)を醸し出していて、個人的に好きです。20年経った今も新鮮に感じます。これで解散してしまったのは残念です。
あまり知られていない「20周年リマスター盤」!
★★★★★
最近あまり告知もされずに発売されて続けているのが、
80年代の名盤の数々。(定期的にチェックしましょう!)
今回の2008年度版(1988年→2008年)は、
以前発売された(1993年版)ものに比べ、
これまでベスト盤に収録されなかった12インチバージョンに加え、
しかもリマスター音源で構成されている。
収録時間のせいか、「I Don't Want To Be A Hero」の
12インチが収録されてないのが残念だが、
「Turn Back the Clock」の未発表バージョンが収録されているのはうれしい。
余談だが、昨年(07年)、
クラーク・ダッチェラーのソロアルバムが静かに発売されている。
おそらく彼自身のレベルからの発売のようで、いまでは入手できない。
ブルーアイド・ソウルにAORの薬味
★★★★☆
某OFFでは9割の確率でジャズ・コーナーに配架され,置き方ひとつで店側の売り物への愛情も知れてしまう本盤は,1988年に発表された英国ポップ・グループのデビュー作。旧知の友人三名で組んだバンドは,1987年に1)で全英5位,全米2位を記録して一躍脚光を浴び,続く6)も全英11位,全米33位。3rdシングルの3)は全英12位と好成績を収める。本盤は翌年1月に発表され,第4弾シングル2)のヒット(全英20位)がおまけに付いて大成功した。
音的には,当時流行ったブルーアイド・ソウルの流れを酌むお洒落ポップスなのだが,司令塔ダチェラー君の尊父は1950年代に人気のあったジャズコンボ【スターゲイザーズ】のサックス奏者。そのためか,曲作りや歌の達者さは数多のライバルとは段違いだった。
ただ,その才能が災い半ばしてしまったのも皮肉。人気定着のため最も大事な二枚目への準備期間に,司令塔が方向性の違いからあっさり離脱。主を失った残る二名は7)を書いたフィル・トナリーを新たに押し立ててバンドを継続し,1991年に第二作『トール・ストーリーズ』を発表するも器の差は歴然。古いファンにも新しいファンにも総すかんを食って消滅した。
こんな事情を知ってか知らずか,今日も某OFFでは,250円と一発屋扱い。勿体ない話だ。少し綺麗すぎ引っかかりに乏しいとはいえ,青い目の商用ポップスとしては,最上級の出来なのでは。ちなみに風変わりなバンド名の由来は,ベース担当マイク・ノシートの友人。ジャズ大好きの奥さんに毎日家でジャズを掛けられ,ジャズが嫌いな彼はノイローゼになったんだとか。趣味の合わん相手と結婚すると人生の何割かは損しますな。くわばらくわばら。
今でも色あせないイイ一枚!
★★★★★
一曲目のshattered dreamsからしびれます!
I don't want to be a heroも一度は耳にしたことある名曲。当時、ラジオでよくかかっていました。
どの曲もいいですが、個人的にはdifferent seasonsが好きです。
きれいな歌声ときれいなメロディー。言う事ありません。