マイキングや、EQ、エフェクターのセッティングについて現場の経験を元にした「コツ」が満載です。
ある程度現場経験のある人向きで、専門用語に不安のある方にはオススメできませんが、ちょっとPAをかじっているという人が新しいことに挑戦するには良い参考書になると思います。

PAの専門書は、実際の現場にあまり必要の無い事や関係の無い事が書いてある本が多いですが、玖島さんの本は分かりやすく、ライヴハウスに携わる事が多いエンジニアにとっては非常に役に立つ内容です。
真面目な文が淡々と書かれている本が好きな人にはオススメしませんが、想像力・創造力豊かな人にはオススメします。レコーディングをする方にもオススメです。
玖島さんのセンスを参考にし、PAの新たな道を切り開いていけるかも知れません。

本のタイトルを察して購入しました。
私はイベント屋で、音響屋に頼むほどではない小規模PAの知識を得る為に買ってみました。
本書の内容は数十チャンネルのミキサーを使用し、各チャンネル個別にエフェクトを掛け、各プレイヤーにモニターを送るような大規模PAの初歩的説明が中心になっています。
実際このようなシステムは名の知れたプロのプレーヤーが要求するようなシステムですので、
音響屋で実績を踏んだオペレーターが扱う仕事です。
そのような仕事に携われるオペレーターが本書を手に取るとは考えづらく、実際は先輩オペレーターからの助言や今までの実績で本書に書かれている内容は熟知しているはずですので本書の必要性は感じられません。
また、業界専門用語も多くてその説明もありませんので、本のタイトルに誘われてPAの初歩を学ぼうとする読者は解読が難しいと思います。
そのわりにケーブルの巻き方の解説があったりとどんな読者に読んでもらいたいのか検討がつきません。
あと文章に「！」が意味もなく多用してあり読んでいて大変不快です。
私のレベルでは本書で役立った知識は三分の一に満たないと思います。