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ニューポートのシャープス・アンド・フラッツ

価格: ¥2,000
カテゴリ: CD
ブランド: コロムビアミュージックエンタテインメント
Amazon.co.jpで確認
シャープス・アンド・フラッツの熱演 日本人としてのアイデンティティ ★★★★★
日本のジャズの歴史の中に燦然とその名を残す「原信夫とシャープス&フラッツ」が、1967年にニューポート・ジャズ・フェスティヴァルで公演した時の実況録音盤です。原信夫さんの功績の素晴らしさやその足跡はいろいろな所で語られていますので、このアルバムに特化して語りたいと思います。

トランペット、トロンボーン、サックス、リズム・セクションのいずれも4名ずつのメンバーで構成されており、尺八の山本邦山をゲスト・プレイヤーに加えて日本らしさを強調していました。
選曲も本場アメリカの曲ではなく、日本の雅楽や民謡などのアレンジですから、聞く前は意外に思いましたが、これが実に素敵なジャズになっています。クラシックの世界でも日本古来の旋律をモティーフに借りながら作曲した例は数多とありますが、ここでの9曲もそれと匹敵するようなアレンジでした。各メンバーの技量も相当なもので、日本を代表するビッグバンドとして申し分のない音がでています。原信夫さんのコメントにもありますが、日本のバンドらしさを考えての選曲でした。

「さくら さくら」「越天楽」に始まり、ラストの9分弱の熱演の「阿波踊り」まで、本気で頑張って演奏しているのが伝わってきます。これらの演奏は現地でも絶賛されたそうで、それは今聞いてもそう感じました。
リーフレットには、瀬川昌久氏、原信夫氏、本多俊夫氏の解説やコメントが当時の雰囲気をしっかりと語っています。詳細はそれをお読みください。

リーフレットの裏面に飛行機のタラップに勢揃いしたメンバーの写真が掲載してありました。アメリカへ行くことも比較的珍しい時代に、本場でジャズを演奏する面々の気持ちはいかばかりであったかと思うとこのアルバムの意味合いも見えてきます。