へ〜、という話がいっぱいだが…
★★★☆☆
戦前のサラリーマンは超エリートだったそうで、日石、郵船など一流企業の課長級の年収が現在の価値で5千万円とは驚く。丸ビル内の飲食店の鮨やカレーライスの値段は、現在の価格感とほぼ同じだったそうなので、相当余裕があったはずだ。
逆に土地は非常に安い。西荻窪徒歩4分で坪10万円!百坪くらい買って上ものを建てても余裕だったと思われる。
ほかにも面白い話がいろいろ。
但し、著者の読者認識はかなりステレオタイプだ。読者が戦前は暗黒で軍国主義だと思っていることを前提に論じている。戦前の暮らしも庶民レベルでは平穏そのものだったはず。三、四十年前の左翼全盛期の感覚で、かなり違和感がある。
小林多喜二を悲劇の英雄のように扱っているのも著者のスタンスを疑う。
戦前のダイジェスト
★★★★★
私は、近代日本史は無知だったが、興味があったので、
たまたまコンビニで本書を目にとめ、購入した。
時期的には昭和初期(元年〜14年)をターゲットに
して書いてある。(まえがきより)
わかりやすく、面白い。
注釈が全て、ページ下のスペースに簡潔に書かれており、
ページを前後させる必要が無く、読みやすかった。
当時の庶民の状況にスポットライトをあてている部分が多く、
また、事実提供が主になっており、それらの部分にも好感が持てた。
日本史世界史が高校の授業以来、という読者には興味深いか
★★★★☆
日本の近現代史、特に社会史などに興味のある読者には
特に目新しい事項は少なく、量も不満だろうが
日本史世界史が高校の授業以来、という読者には
興味深い事項がコンパクトに並んでいる。