DIO 対 JOJO のシリーズ中核となるお話
★★★★☆
第3部はジョジョシリーズでも中核となる話
承太郎とDIOは他の部でも何回か出てくる存在で
2人のラストバトルはもはや伝説です
3部の特徴としては
DIOを倒しに彼のいるエジプトへ行くという
一本道の冒険物語であること
旅の途中数々のスタンド使いが刺客として承太郎たちを襲います
刺客の数、スタンドの数、戦闘の数とも他の部に比べ多めですが
逆に一戦当たりの長さ、奥深さは他の部に譲ります
ただ花京院やポルナレフ、アブドゥルなど、魅力あふれる仲間がおり
淡白さは感じず、同中も緊張感よりは楽しさが伝わってきます
伝説のラストバトルは、漫画史にも残るものであり
スタンドという概念の可能性を見せつけてくれました
凝ったスタンドが溢れる4部、スタイリッシュな5部、壮大なスタンド戦が面白い6部など
スタンドの概念はどんどん進化していきますが
その基礎を作った3部は、これを読まずしてジョジョは語れないというほど、大事な部だと思います
またシリーズ屈指の熱い友情と楽しい旅が楽しめる部なので、ぜひ読んでほしいです
少年マンガのノーベル賞
★★★★★
王道とも言える少年マンガのバトルもの。その表現は古くは色々な格闘技の流派を出す事
に寄って変化を付ける時代があり、そこから破壊力勝負の流れとなり、破壊力の表現が
行く所まで行くと数値まで出してより強い敵を表現。でも力の争いは所詮、より力の強い方
が勝つと言う単純な図式でしか無く、際限なき破壊力のインフレは作品自体を破壊して終焉を
迎える袋小路に突入。※脇道として、ヤンキーものなんかだと、「どれだけ人格的に破壊
されてるか」比べってのもありましたねw
JOJOはその袋小路に入り込んだ王道バトル少年マンガに対して、そして他の漫画家に対して
の救世主、福音となった作品だと思います。
スタンドと言う超能力の概念の新しさもさる事ながら、特殊な能力による頭脳戦と言う戦いを
少年マンガの世界にもたらす事により、果てしなく戦いを続ける事が出来ると言う、まさに
マンガ界に取ってはノーベル賞ものの発明。
事実、JOJO以降、少年マンガでは明らかに流れが「能力バトルもの」へとシフトしたように
思います。ただ、本家であるJOJOほどにこのシステムを上手く利用し、運用出来ている
作品はありません。作者自身のアイディアの限界か、はたまた王道少年マンガの宿命なのか、
いつの間にやら懐かしい破壊力のインフレの世界に戻って行く作品の多い事。
ただ、このJOJOにもなかなか悩ましい点はあります。それは、スタンドの能力がどんどん
「複雑で訳の分からない能力」になって行く事w
その点この3部はスタンドと言う概念を導入した始めての作品なので、最初はスタンドの能力が
とても素朴で分かりやすいです。承太郎のスタープラチナなど最初は何の特殊能力も無く、正に王道
少年マンガの主人公宜しく「高速でハイパワーで精密」という何のひねりも無いもの。他にも
炎を操る、騎士、など普通に戦闘能力と言える能力が多く、戦いも力、体力勝負と言った側面が多く、
割とあっさりと決着が付くことが多いです。
それでも話が進むにつれだんだんと現在にまでつながる、「何の役に立つか分からないような
妙な能力」を駆使しての、展開が二転三転する頭脳戦、正にJOJOの醍醐味、真骨頂と言える戦いに
突入して行きます。個人的にはダービー(兄)戦が好きですね。彼の能力は賭けに負けた相手の
魂を奪うと言う物ですが、賭けをして勝つ手段は純粋に彼自身の頭脳によるものであり、スタンド能力
に頼ったものでは無いという、頭脳が主でスタンドが従、というスタンドと言う超能力を題材にしながら
「能力が強いものが勝つのではなく頭の良い方が勝つ」と言うJOJOの基本が良く出ているエピソード
だと思います。
そして主人公「承太郎」。JOJOシリーズを通して最も長く登場し、スタンド能力、精神力共に
JOJO作品世界において最強の主人公と言って良いでしょう。でも逆に最強の主人公がこの3部の
時点で出てしまったにも関わらず後の主人公達による作品世界がパワーダウンせずどんどん加速して
行くというのもまたJOJOという作品の凄いところでもあります。
JOJO以前とJOJO以降。王道バトル少年マンガの歴史の変わり目がここにあります。
JOJOはいいよう。
★★★★☆
第3部からはスタンドが活躍して楽しくなるところ。
しかし、みんなレビューちゃんと書いてるよね。
今更ながら、ジョジョを一部から順番に読んでいます。
★★★☆☆
最近SBRにハマり、ジョジョを一部から順番に読んでいます。
この第3部、過去にジャンプで連載中、時々読んでいたのですが、面白いとは思っていませんでした。
そして久しぶりにコミックセットを買ってみました。
が、やはり面白くありませんでした。
普通…でした。
イギー(犬)のクライマックスの部分だけは好きかも…
実は私がジョジョを初めて面白いと思ったのは、第4部からなんです。
4部から急に面白くなったような気が…
何だか女の人が出てきて、華やかになったからかな?
3部は、何かが足りない感じですが…
しかし1部〜3部があったからこそ、初めて面白いと思えた4部〜今の大好きなSBRがあるので、この3部も、読めて良かったです^^
能力バトル漫画の原点
★★★★★
3部の総評になります。
ジョジョの人気が出てきたのはこの3部からではないかと思います。
ジョジョおなじみのスタンドが出てくるのも3部からです。
ジョジョの絵については好き嫌いが分かれるかもしれません。この3部
から荒木さんの絵の特徴が特に出てくるようになったように感じます。
それからジョジョ立ちという言葉ができるくらい、キャラクターが特徴的
なポーズをしていて、初めて見るとちょっと面白いというか、おかしい
感じがするかもしれません。それが次第にかっこいいなと思えてくるか
ら不思議です。スタンドのデザインもとてもかっこいいです。ここらへ
んは荒木さんの絵のセンスを感じてしまいます。別の言い方をすればと
ても個性的な絵ということもあり、それが好き嫌いが分かれる理由かも
しれません。
スタンドバトルはかなり面白いです。力の強いものが勝つという単純な
ものではなく、心理戦やトリックなど、敵とのかけひきがとても楽しく、
最後まで熱くなれると思います。個性的なスタンド能力を持った敵がた
くさんが出てきますが、だいたい1つの戦いが3〜4話で終わるので、
テンポよく進んでいきます。それから、やっぱりスタンドのデザインが
かっこいいんです。
終盤の強敵たちとの戦いは、スタンドバトルの面白さだけではなく、
主人公たちの人間くささというか、生き様に感動できるのではないかと
思います。最後の敵であるDIOのスタンド能力は読んでみてのお楽しみ
ですが、どうやったら倒せるんだろうというようなすごいスタンド能力
です。DIOとの最終決戦は、仲間たちそれぞれが自分のスタンドの能力
を発揮してのまさに総力戦で、かなり熱いです。個人敵にはジョジョ
シリーズの中で一番好きな戦いです。
ジョジョ第3部は現在の能力バトル漫画の原点と言って良いので、絶対に
お勧めします。