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戦争のかたち

価格: ¥1,890
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: リトルモア
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リアルな戦争 ★★★★★
僕たちは戦争を知らない世代として日本の中で生きている。

僕たちは当事者じゃないことによって、語ることを許されない一方で、その非当事者性によって、語ることを免除されている。

自分が行って、その場で見て触れる、そのことどんな意味があるのかを、書籍というメディアでしか伝えられないもどかしさ。このもどかしさがあるからこそ、戦争についてリアルに考えてみることを促されてしまうのだ。
この国を守るべくして造られたものたち ★★★★★
かつて、外敵から日本を守るために、海岸線に沿って小さな砦が無数に作られた。それらの殆どは実際に使われることなく、しかし強固なものであるが故に今も確かに残り続け、ただのコンクリートの塊として風景に溶け込んでいる。だが、そのような姿になった今でも、形だけなら日本を守っているのである。

ヨーロッパの海岸線には、国を守るために多くの石塔が建てられ、その多くが今も残っている。塔とは防衛の要であり、教会の塔とも重なる重要な精神的支柱である。そして、彼らはその塔を、自分達の民族のアイデンティティーと重ね合わせて誇らしげに感じている。だが、日本を守るべくして作られた小さな砦は、その本来の目的を知る人も少なく、わざわざ訪れようと思う人はほとんどいない。そういう切ない存在たちの写真が、数多くこの本には掲載されている。

この本を見て、興味を持ったら実際に訪れていって欲しい。ここには、資料的な視点ではなく、現代の人々の生活に溶け込んでいる戦争遺跡の「切ない」姿が、まさにそこにあるものとして写されている。良い本だと思う。
生活にとけ込んだ戦争の痕跡を彷徨う ★★★★☆
いわゆる廃墟写真集。2つの点で面白い。
ひとつは国内の軍事施設跡を写していること。もう一つは現在それらの施設が廃墟ではなく、地元の人たちによって利用されている情景を切り取っていて、生活感の豊かな写真集になっているところ。
見捨てられてただそこに存在するだけの廃墟を切り出した写真も多いのだが、新鮮な驚きを与えれくれたのは、人々にとけ込んでいる元軍事施設の写真であった。
公園のロータリーや倉庫としてがんばっている砲台の跡等、身近なところに存在する戦争の記憶だ。お勧めの一冊です。
重くなくいいです。 ★★★☆☆
~私は廃墟の力強さに興味がありました。
ただ、記録的な写真集や戦争はダメです的な本には全く興味がありませんでした。

この本ではその辺のことは全くないことと学者などが書いてるわけでもなく自分自身で撮影されてきた写真を載せているってことですごく親近感を感じることができました。
構成やレイアウトもシンプルだけど見やすくて気に入っています~~。~

等身大のリアリティがあります ★★★★★
日本中の戦跡を探し、バイクで右往左往。
北でトーチカを作った人と一緒にドライブし、
西で高射砲台跡に住むおっさんに「コーヒーでもいれるか?」と言われる。
フットワークの良さもさることながら、よくこんなの見つけたなあという眼力の確かさ。
僕も国内はけっこう回ってるけどこんなにあるなんて全然気がつかなかった。
ヘンに湿っぽくない作りがいい。彼が作成した図も楽しい。
戦争を物語化したり、都合のいいように改変せず、戦争遺跡をカタログのように紹介するという手法が逆にリアリティを感じさせますね。

今度これを持って今度旅に出ようっと。