この本は一体なんなのだろうか？

昔、ネットでこの本の抜粋（といっても、ほとんどが載っている）を見かけ、
その世界に強く惹かれた。
その後、本を実際に手にとってみたいと思い、購入した。


「あこがれに駆り立てられたことはありますか」

「小学生のころに書いた絵を、おばあちゃんが全部保存していたこと」

「全人類の謎を解く鍵はなんですか」

「電車の中で人生最大の決意をしたこと」

「写真家が本当に美しい景色を見てシャッターを押さなかった」


このような、エピソード、問いかけが、延々と続く。
ただし、文章自体は、次々と読むことができ、連鎖的にイメージがなされていく。
その過程で、色とりどりのイメージが展開する。
ズシンとくる言葉がある。
あたたかい言葉がある。
冷徹な問いかけがある。

そして、ひととおり、これを読み終えると、言葉では言い表せない思いが胸を去来する。
愛があふれる。本当に不思議な本です。

折にふれて読み返す（体験しなおす）本だと思います。
贈り物にもいいと思います。

～～久しぶりに、言葉の力で、涙が出ました。
何度読み返しても、その度に、顔中涙だらけでぐちゃぐちゃになります。
一文、一文のつらなりが、こんな力を持つなんて。
何度でも読んで、たくさんの人に紹介したくなる、そんな本です。
詩集のカテゴリに入っているようですが、ちょっと違う。
とてもわかりやすく、誰の心にもすっと流れ込むもの。
ち～～ょっとだけご紹介。
「つらいことばかりでもへこたれませんように」
「へこたれてもへこたれたまま頑張れますように」
「憎んでいても愛しているあの人へ、このことばが届きますように」

どうかだまされたと思って、ご一読をおすすめします。～～