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拷問遊園地 (講談社文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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リュウ君絶体絶命のピンチ! ★★★★★
本作は重い。これまでの作品では、どんなピンチに陥っても、冗談を飛ばしながら、ノリで切り抜けてきたリュウ君が、生まれて初めて、冗談を飛ばす余裕もなくなるような恐怖にさらされ、絶体絶命の危機に陥るのだ。辛うじて命は永らえたものの、男として耐え難い屈辱を受け、精神的に「殺された」と表現するほど大きなダメージを受けたリュウ君が、絶望の淵から立ち上がり、男の誇りを取り戻すために戦う。
今回の敵は、政界・財界に太いパイプをもつ右翼ジジイで、例によって涼介親父とは、昔に一悶着あったらしい。「歩く国家権力」島津さんや、番長を引退した(?)康子、「麻呂宇」の圭子ママ、バーテンダーの星野ドラキュラ伯爵も活躍する本作。決して、アクションが減ったなんてこと、ありませんよ。
「アルバイト探偵」シリーズは、本作をもって、長い中断期間に入っていたが、2004年の春、「帰ってきたアルバイト探偵」で復活している。僕は未読だが、冴木親子が、また国家権力を巻き込んで、どんな活躍を見せてくれるのか、楽しみだ。
アルバイト探偵シリーズの最後? ★★★☆☆
長編三作目では舞台を六本木に戻して、確かにアクションは弱まりましたが今回は隆君の心の戦いです。拷問の恐怖に負けて、自分が死んでしまったという隆君に、涼介親父は殺した奴を殺し返せば生き返れると言います。殺せなかったら男として終わりだとも・・・。この話でとりあえずこのシリーズは中断してるのですが、ここまで隆君が成長してくると、シリーズ中断もしょうがありません。