私の気に入った曲は、1曲目「業火」、2曲目「すべて時代のせいにして」、8曲目「時よ止まれ　君は美しい!」だ。
1曲目「業火」。泉谷さんが、「ヤーヤーヤーヤー」と叫んで、アルバムの最初に突然リスナーにパンチを食らわせるような曲。泉谷さんが相変わらず元気であることがよくわかる曲。
2曲目「すべて時代のせいにして」。理屈抜きにカッコいい。泉谷さんが、リスナーを挑発して｢自分の限界決めるな｣と叫んでいる。そして、藤沼さんのギターがこれもまた理屈抜きにカッコいい。
8曲目「時よ止まれ　君は美しい!」。口ずさみたくなるような曲だ。「君」の美しさのために時間を止めたくなる気持ちが伝わってくる。

還暦を迎えても走り、吠え、叫び続ける泉谷さん最高。
現代に向けたメッセージも相変わらず研ぎすまされています。
もっと沢山の人に聴いてもらいたいアルバムです。

プレミアムセツトに付いている今年5月の還暦ライブを全曲収録した120分DVD。これがなかなか最高の出来。では本編のCDの方はどうかというと楽曲、演奏は素晴らしいものの、いかんせんイズミヤのボーカルが不安定。スタジオ録音だと余計アラが目立ちます。しかし、DVDの方でアルバム収録の新曲も演奏してるのであるが、なぜかすごい説得力。伊達に35年以上ライブをやり続けているわけではありません。そういえば泉谷先生、昔から「他の歌手は新曲をレコーディングし、そのお披露目を兼ねてライブで演奏するが、俺はライブで鍛え上げた曲を新曲として発表するんだ。」みたいなことを言ってましたが、激しく納得。それにしてもライブ映像の後半戦、毎回同じと分かっていても、実力派ミュージシャンをバックに怒涛のロック魂炸裂。素直に感動してしまいます。