かの時代の大らかさには改めて羨望を禁じえない
★★★★☆
戦後古き良き昭和の時代の、後世に語り継がれることの無い、
まさに「B級」なニュースを集めたコラム集。
人権だ、プライバシーだ、コンプライアンスだと
必要以上にめんどくさい平成の世にあって
かの時代の大らかさには改めて羨望を禁じえない。
たとえ多少いい加減ではあっても。
昭和の頃を思い出します。
★★★★☆
新聞には気にせず読み飛ばしている記事の中に、こんなにおもしろいニュースも掲載されているんですね。
あのヒット商品の陰でこんなけがをした子供が・・・とか、虫の大量発生に悩まされている住民の話とか。
きっと今でも、新聞の片隅に掲載されているんでしょうねぇ。
こういう記事を読み飛ばしてしまっている自分がなんだかもったいない気分になってきました。
それらの記事に対する解説も鋭くて楽しいです。
新聞は時代を映す鏡だけれど、B級ニュースにもその世相はきちんと現れているものですね。
B級ニュースを味わう
★★★★★
昭和30年から平成2年までのB級ニュースを集めたものです。主に、社会面に載るような記事です。大きな事件ではないのですが、社会や世相を反映した事件が多く載っています。中には、理解不能なトンデモ事件が載っています。それぞれの新聞記事に著者が自身の体験も交えたコメントを書いています。時代を知るのに良い本だと思います。忘れていた当時のことを、そういえば、こうだったよなと思い出させてくれます。当時の写真なども掲載されています。
まさに時代を感じさせる
★★★★★
時代時代でいろいろな旬の事件が世の中にはある。
例えばフラフープが流行った昭和には回しすぎで、腸が破裂など。
今では日常茶飯事になりつつある、光化学スモッグがあるたびに
特製マスクなどをつけて、保護していたなど、今では考えられないものがある。
若者から年配層まで、楽しめるB級ニュースがたくさん載っており、
泉氏の傑作だと言っていいだろう。
とても読みがいがあり、大変面白いボリュームのある1冊。