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神の獲物 (講談社文庫)

価格: ¥860
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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現実と超自然のはざまで ★★★★☆
 シリーズ第3作目ということなのですが、前2作を知らずに本作から読みました。途中、どう考えても何か伏線がある(過去の事件から来る人間関係のからみ)のが読み取れ、3作目だと気づきました。1、2作目を先に読んでいるとどこまですっきり読めるかわかりませんが、やはりシリーズものは作品順に読むべきでした。
 さて、本作品ですが、前半は事件事件の前フリ段階で、それほど引きずり込まれるようなこともなくゆっくりと読みましたが、後半展開が早くなり一気に読み終わりました。家族を愛する薄給の猟区管理官の生活中に起こる事件を題材にしているため、事件そのものは解決されるのですが、超自然的な力も否定しきっていないところが普通のミステリーと異なるところでしょうか。アメリカの国立公園や自然管理に興味のある方には面白く読めると思います。
<ジョー・ピケット>シリーズの新境地をひらくサスペンス ★★★☆☆
C・J・ボックスによる<ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット>シリーズ邦訳第3弾。

仕事を愛し、家族を愛し、誰よりも正義感の強い等身大のヒーロー、ジョーが今回直面するのは「自分の力を超えた未知なる敵」だった。

娘たちと釣りに出かけたジョーは、奇妙なムースの死体を発見する。まるで外科手術のような鮮やかさで顔や性器が切り取られており、その周囲には人や獣の足跡はなかった。
次は12頭もの家畜の牛が同様の手口で殺され、ついにその凶行はふたりの人間にまで及ぶ。

対策本部が設置され、「カルト教団」、「政府の新兵器実験」、「テロリスト」、「変質者」、「鳥」、果ては「エイリアン」説まで飛び交う始末。
ジョーは対策本部の一員ではあったが、殺人事件の捜査からははずされる。しかし事件には合理的な説明がつくはずだと信じるジョーは、あえて禁を破り、無能な保安官事務所を敵にまわしながら、前作で登場した鷹匠の力を借りながら捜査に奔走する。

やがて見えて来たのは、静かな西部の小さな町にブームを巻き起こしているエネルギー開発問題との関連だった。ラストで意外な真犯人と実行犯が明らかになるのだが、本書では過去の作品のように正義を貫き、命がけで闘うジョーの姿は見られない。

むしろ本書は、オカルト風味を取り入れたスリラー・サスペンスであり、このシリーズにおけるC・J・ボックスの作品世界がさらに広がったと言えよう。
自然と共に ★★★☆☆
特別イケてる主人公ではないけれど、
妻、娘たち、愛犬の支えがあり、裕福ではないけれど、幸せな一家・・・
なんだけど、残酷な事件にかかわってしまう。

「宇宙人説」は、微妙に笑えたんだけど。

この作品と、前作の「凍れる森」の間に翻訳されていない作品がある。
(どこで見つけた情報だったかな?)
養女のエイプリルは悲惨な死に方をしたのだという。
でも何を葛藤したりしているのかは不明。
この作品内では触れられていない。

ラストで悪者が「神」みたいなものに捕らわれた。
「LOST」か!?

極めて微妙です。
途中まで面白かったけど・・・