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レーニン最後の模索―社会主義と市場経済

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大月書店
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代々木官僚のレーニン冒涜 ★☆☆☆☆
西欧革命の敗北という条件のもとで、レーニンがそれまでの路線を修正し、市場経済へと大きく譲歩したことは事実である。しかしそれはあくまで「一歩後退」だったのであって、プロレタリア世界革命を通じた共産主義建設という綱領は最後まで堅持されていたのである。代々木官僚は、レーニンを冒し、一国社会主義論者・市場社会主義論者におとしめようとしているのである。
なかなか誠実な本 ★★★★☆
著書はレーニンの試み、失敗、苦悩を読み直して、現代的な意義を掘り起こそうとする試みである。
戦時共産主義の細部では、私と評価が違う部分もあるが、概ね納得のするものであった。
最後の補論では帝国主義と対峙したのは、諸国民であったとする著者の認識は、マルチチュードを想起させる。
また著者は元共産党職員だが、全編に渡って伝わってくるのが、党派的な自己批判である(控え目であるが)。
この著書を読んで痛切に感じたのは、党派的な思考の殻を打ち破らなければならないということだ。