まっきいのは過去の作品でも色あせない素敵なものが多いです。
なかでもこのアルバムはまっきいの視点で語られていて、
聞いていて心地よく何度も聞いてしまいます。

因果応報、輪廻転生がベースにある一曲目、
同じく蓮の花の二曲目と、今までにない詩の
世界が広がっている、このアルバム。

彼の今の思想的背景がよくわかる一枚。

といっても、小難しいものではなく、
相変わらず、詩も曲も冴えわたっていますが。

明るくて元気系な①、ちょっとダークな感じの②、
しみるバラードの⑥など、いろんな曲調が楽しめます。
個人的には、①が特にお気に入りです。
マッキーの曲の中でも一番いいと思います。
歌詞も、音も、抜群ですね。

　マッキーの曲を聞くととても素直になれる。そして周りの人を暖かい目で見たくなる。誰の言う事も聞かない私が唯一聞きたくなる人。そんな不思議な人です。マッキーの言葉はとにかく温かい。押し付けがましくない。そしてこのアルバムはシュークリームのように甘くて柔らかい。

今回のアルバムコンセプトは「もし、自分に子どもがいたらこんなことを伝えたい・・・」と槇原自身がホームページで語っていたように、歌詞に込められた意志は、弱さ・強さを含め、ストレートに聴く者に訴えてくる。しかし、強烈にではなく、じわじわ浸透してくる、温かなメッセージだ。ちょうど、このアルバムジャケットにもあるように、幼い頃、夕方、家路につくとき、家の明かりを見た瞬間ホッとした気分になるような、そんな温かさに満ちている。もちろん、槇原自身のメロディーラインの親しみやすさ、美しさはさらに進化した。歌詞、曲、編曲の３役を自らこなすだけあって、その音づくりのこだわりは、職人技を感じる。これからの冬の寒さに暖かさを与えてもらえる、心地よいアルバム。