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老松堂日本行録―朝鮮使節の見た中世日本 (岩波文庫)

価格: ¥798
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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在庫切れは残念 ★★★★☆
このころ日朝関係は緊迫していた。倭寇が朝鮮半島を荒らしまわり、朝鮮はその本拠地をたたくため対馬に兵を送る。朝鮮が中国と組んで日本を侵略する、といううわさまでとびかう始末。その翌年に作者が派遣され、日本の動向をさぐった。生きて帰れるかわからない旅である。

瀬戸内には海賊がいるし、誤解されて将軍にはなかなか会ってもらえないしで、この作者、けっこう弱音を吐いています。瀬戸内を通過するときは、鳥の声にまでびくびくしている。宿舎が草だらけだの、日本の蚊はでっかくてやだだの、正直な人。朝鮮国王への報告書なのに。見栄はらないんだなあ。

旅も終盤、日本の友人と別れを惜しむ。二度と会うこともないであろう。二人は涙しながら、日朝友好も成ったことだから家族同然だし悲しいことないよ、とかいいつつ慰め合うのだった。下手な小説より、なんかイイ。難しい文章だけど、がんばって読んでよかった。