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新釈 遠野物語 (新潮文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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ほんとに楽しい ★★★★★
本など読まない子供でしたが、高校生の頃なにげなく手に取った
昔話のような装丁のこの本は、私を一気に小説好きにしてしまいました。

大学を休学して国立療養所でアルバイトしている主人公が、狐穴の近くの岩屋に住む
犬伏老人から昼休みに聞く怪異譚、という設定の短編集です。
どの短編もどれがお薦めと言えないくらい十分楽しめますが、
私はちょっと悲しい河童との交流を描いた「川上の家」や
狐つきの娘およねを妻にする「狐つきおよね」、沼の主の大鰻の腹から赤飯が出る「鰻と赤飯」
がたまりません。

もう何度も読みましたが、数年経つとまた読みたくなる希有な本だと思います。
ほんものの遠野物語もすばらしいですが、楽しめるのはこちらでしょう。
遠野物語が読みたくなったよ ★★★★☆
 実は私は本元の遠野物語は読んだことはありません。そこで感想。子供の時観た日本昔話を思い出しました。井上さんが東北に暮らしていた時に感じた景観、人々の暮らし、匂いまで伝わって来そうです。
 井上さんは主人公と同様に診療所のアルバイトをしていたそうです。
これはパロディではない ★★★★★
 同郷である井上ひさし氏の『遠野物語』へのオマージュ作品。遠野へ行く時は、柳田国男の『遠野物語』そして井上氏のこの作品を読んでから出かけられることを強くオススメします。特に『新釈』の方は新幹線に乗りながら目を通せば、時空を旅することができることでしょう。そして最後の一文に達したとき、もう一度最初のページに戻っているに違いありません。遠野で最後にかかれた情景を見つけることができるでしょうか。
 『遠野物語』を読んだことのある人にとっては、さまざまなシーンで「あっこれは…」という箇所が沢山出てきます。しかし、これは決してパロディではありません。笑いあり、エッチなシーンあり、しんみりとしてしまうシーンあり。でも最後は…
鍋の中と笛吹き峠の話売り ★★★★★
 すまけい氏の語りによって、タイトルの2話だけが収録されました。遠野独特の語り部といったスタイルではありませんが、井上氏の持ち味が損なわれることなく耳に伝わってきます。そして活字からは伝わってこない独特の訛りのおかげで、この作品の雰囲気を楽しむことができます。

 できることならば全話レコーディングしてもらいたいと思います。それほどこの作品の持つ魅力が、すま氏の語り部によって引き立つからです。とりあえずは文庫本で我慢しましょうか。

のっけからパロディー、でもラストでふっと我にかえるノスタルジーあふれる作品 ★★★★★
いきなり、本家柳田國男の遠野物語のパロディー。とはいいつつ、語り部が読者に語りかける柳田民話の本質は外していません。井上ひさし流のコダワリの日本語でところどころにギャグがちりばめられつつ作品全体に漂う不思議な雰囲気。ラストではでふっとノスタルジーを感じさせてくれます。あなたも狐に化かされてみませんか?