2009年9月オランダでの録音　日本デビュー10周年アルバム
リリカルでやさしい温もりに溢れた、ドラム抜きのチェンバー・ミュージック
10曲中3曲がジェシの自作
才気煥発だったジェシも40歳を目前にし、深みに向かっている　
静謐でときに神秘的、穏やかな心地よさにつつまれる
クラリネットとの相性は抜群だ
ジャズのダイナミズムではなく、夜のしじま独り静穏な温もりが欲しいとき最適なアルバム

ギターとクラリネット（2曲だけサックス）とベースという
ちょっと変わったトリオ編成です。

元教会の石造りの建物内部にマイクを吊るして録音した
その音は、自然のリバーブが利いていてまさに静謐。

誰が前にでるでもなく、3人がお互いの音を聞きながら
慎重に音を出している感じがして、すごく落ち着きます。

ジェシのギター（たぶんES-150D）もアコースティックさを
前面に出して少し控えめな感じです。

仕事から帰ってきて部屋で一人、酒でも飲みながら聴けば
そのまま眠ってしまいそうな静かさが心地よく、私にとっては
カート・ローゼンウィンケルの「リフレクションズ」と共に
夜の定番になりそうです。