芯の太い演奏で迫力あり
★★★★★
ムターはデビュー盤で3&5番をカラヤンと録音しているが、これはヴァイオリン協奏曲全てを録音したもの。デビュー盤はカラヤンによるアシストもあったが、これはムター自身がオーケストラを見事に操っている名盤です。芯が太い演奏で聴きごたえあり!カラヤンとのデビュー盤よりこちらの方が好きですね!
なんと軽やかにヴァイオリンと戯れるムターお姉様
★★★★★
Mozartに思い入れの深いムター。
自在に操られるストラデイバリウスが、思い通り、いや思い入れのとおりのテンポと音色を奏でる。
K.219を聴くとよくわかる。
オケとの掛け合いも、それこそ自由闊達にやっていて、瑞々しい。
バイオリンの弦のこすれ感がリアル。
これがMutterの描くMozartなのよ、聴いてくれたかしら、という感じです。
2枚目のK.364の掛け合いは、楽しそうですね。
すごく楽しいMozart Yearの1枚。
2,4番がよい
★★★★☆
ムターの演奏は、第2番が素晴らしいと思う。第1番も悪くないが、第1番は、彼女の持ち前である饒舌な表現があまり生きない作品だと思う。第2番は全楽章において、いかにもムターらしく、スコアにある音を、より際だたせようとするスタンスが生きていると思う。
第3番は、第1楽章ヴァイオリンソロによる第2主題前などで音楽を停滞させる「溜め」が鼻につく。
第4番は、音楽を楽しませながら、かつ、音楽を理解させてくれる演奏。自由に歌いながらも自然である。音に酔わされる。リスナーは、ついオーディオのヴォリュームを上げてしまうであろう。カデンツァはヨアヒムのを弾いているのも良い。この演奏に私は脱帽させられた。「さすがは14才でデビューした根っからのヴァイオリニストによる演奏だ」また「才女ムターの円熟はかくあるべし」と..。
第5番の第1楽章は「序奏アダージョ」におけるムター的ナルシズムが美しい。オケが室内楽的に響く(各パート1名で演奏させている)。32部音符のさざ波が美しい。第1楽章のヨアヒムによるカデンツァがよい。ただ、例の「ムター節」が「型にはまったように」聞こえてしまうのが傷(第1楽章)。第3楽章は、ストレートな演奏。しかも出だしの室内楽的にこざっぱりしたサウンドが、音楽に変化を持たせていてポイント高いと思う。
2005年録音。
まだ、納得していないかも。。
★★★☆☆
カラヤンBPO配下の演奏が頭に残る私には少し軽過ぎかなぁ。。
3番などは、決定盤とも思えるカラヤンとのCDに比べると何か違う境地に達したのかも
しれませんね。協奏交響曲の良いのが欲しくて、探してみると新盤でしかもムターだし、
これは買うしかないと購入してみて少し期待はずれ。
まだ、マリナー盤の方が良いような気がします。
それに相方のヴィオラの音が貧弱すぎて、ムター一人で演じているような感じが否めません。
スークぐらいの人とやれば、良いのにですね。それでは重すぎるのでしょうか。。
ともあれ、好みが分かれるCDだと思います。
微炭酸系
★★★★★
心の中がすっと軽く綺麗になるような微炭酸系モーツァルト。
特に第4番の今までにない、軽やかさ、楽しさ、少し辛味もきかせた美しさに感動。
解説に本人がコメントしているようにムターのなかで30年かけて熟成、蒸留されてつむぎだされたモーツァルト、と言う感じです。
まったりしたイメージのムターだったけれども、これは驚きでした。
皆さんにも是非聴いて頂きたいです。