この巻で紅天女への道が開ける
★★★★☆
黒沼の様々な演出で各種のバリエーションを持った「狼少女ジェーン」であるが、主人公マヤはその演技が認められアカデミー芸術祭での最優秀演技賞を獲得。月影千草との約束の期限を果たし、紅天女への道が開けるというストーリー展開です。ひょんなことから「紫のバラの人」が速水であることを知ってしまったマヤは速水にハッキリした恋愛感情を持つようになります。その後のストーリーに大きな影響を与える重要な伏線を提示するのがこの巻といえましょう。この巻でひとまずこれまでの物語は終了と考えて良いと思います。それ以降は紅天女編となり登場人物銘々の各種のエピソードが展開されるので話の展開が遅くかつ重くなっていきます。