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少年舞妓・千代菊がゆく! ぼくの父親 (少年舞妓・千代菊がゆく! シリーズ) (コバルト文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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作者は祇園を好きなのだろうか? ★☆☆☆☆
安易に身勝手な犯罪を起こす後味が悪い話が多い中、今回は珍しく痛くないと思いましたが、翌日「このシリーズはこれで読むのを終わりにしよう」と決めました
楡崎の過去=舞妓嫌いになった理由が解き明かされるのですが、これは悲恋と称するのは
お門違いもいいところです
父親のご贔屓舞妓に別の旦那がついた事に腹を立てた楡崎が、当てつけで舞妓に関わるうち
恋に落ち、駆け落ちを約束したに関わらず音信不通になって『自分は捨てられた』
と思いこむのですが、経営者の資質を全て兼ね備えている筈の楡崎の過去としては余りに安易
です
何より読んでいて嫌悪を感じたのは「旦那がありながら別の男の子を妊娠・出産した」ということ
実家の借金の為、泣く泣くとった旦那とはいえ何故「想うだけ」で終わりにしなかったのでしょう?
恋いこがれて落胆の余り病気になって亡くなったというなら確かに『悲恋』
けど借金だけは旦那に背負って貰い、モーション(?)かけてきた楡崎(息子の方)に靡くのか?
しかも出産日から逆算すると、旦那の子供ではあり得ない事が明白
旦那が病気で入院中の時「若い男はんを通わせていた」状態
花街=祇園というものは『相手の立場や顔をたてる=恥をかかせない世界』ではないのでしょうか?
祇園で、こんなけじめの欠片も無い話ってアリなのでしょうか?

また主人公が、楡崎の子供かも知れないという可能性を示唆しつつ、はっきりさせない終わり方に幻滅しました
多分3冊に1冊位はこの話題をチラつかせ、その度結論を出さず、作品を引き延ばすつもりなのでしょう
作者は長く京都住まいだったのが自慢のようですが、着物の扱いといい、京友禅屈指の作家を単なる「貢ぐクン」にしたりなど、愛情を感じられません

滅多に知る事の出来ない伝統としきたりの世界がテーマなので読み始まりましたが
今回で最後にしようと思います
救いがたい旦那話にがっかりしました