これが現実にあった事件だとしたら、被害者やその家族の心情をおもんぱかると、このような本が出版されることが許されるべきではないと思う。
性描写だけでいうなら満足もするだろう、ただ心の葛藤や風景がまったくみえなく定点でしか見えてこないのがなんとも居心地が悪い。登場人物の隣の大学生の気分のようだ。これならばノンフィクションとして仕上げてもより味わえるものとなったろうにと感じる(もちろん著者はそう思っていないのだろうが)。
男がもつ欲望の汚さを認め、飼いならされる女子高生に共感を得るかどうか、は読者次第。
この事件に嫌悪したマスコミはおそらく嫉妬!もあったとは思う。