キオスクの歴史と今後の展望についての貴重な資料
★★★☆☆
本書はJR東日本リテールネット(旧東日本キオスク)の創立20周年を記念して発行されたもの。
「キオスクのおばちゃん」たちの職人芸的な販売で売上を支えてきた駅売店キオスクが
コンビニ型店舗「NEWDAYS」へシフトしてゆくさまを、
歴史的な背景を踏まえて丁寧に解説した本。
あれだけの売上を持ちながらも実はキオスク売店の営業利益率は1%程度ととても低かった・・・。
そもそもキオスク自体は鉄道殉職者の寡婦が働くために設けられた職場という歴史的背景により
「おばちゃん」たちの所得は非常に高額であったという事実は衝撃的でもあった。
キオスクがそうした役割を終えて、真の流通業者として大胆に転進してゆく姿は物語としても興味深い。
今後は駅ナカから街ナカへ飛び出して大手CVSチェーンとの直接対決も視野に入れるとのこと。
今後の動向に注目したい。
駅ナカビジネスに興味のある方には貴重な資料本である。