連載再開の言祝ぎ
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いちばん好きな漫画家である諸星大二郎、未完の傑作、西遊妖猿伝の続きが始まるのを喜んでいます。
神話を再編集した諸星ワールドは、言語化が難しい魂の光や闇を漫画であらわします。
光や闇といっても、それを善悪という基準で裁かないところがいいんです。
日本一。
この再刊されたシリーズのあとがきで諸星さんもいっていたのですが、沙悟浄がまだです。
初出は、20年以上前。
とても心配です。
ですが、連載をモーニングで読めるだけでうれしいです。
諸星先生、期待しています!
幾多の出版社を経て出され続ける諸星大二郎のライフワーク
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言わずと知れた、巨匠諸星大二郎の代表作。
西遊記に範を取り、登場人物を使いながらも、全く別の読み物にしてしまった面白さ。
雄大な構想はとどまることを知らず。掲載雑誌がころころ変わり、いつ終わるかしれない為ファンはひやひや。掲載雑誌がころころ変わりながらも書き続けられていくということ自体が、ファンの強い支持と面白さの証。
マニアの中で、作者はこのキャラクターによって女の書き方を開眼したとまで言われる竜児女の魅力も圧巻。
双葉社、潮出版社、講談社と変わる事に手が加えられていく内容。中にはかなり変わってしまった箇所もあり、余裕があるなら、双葉社の物も手に入れたいところ。
竜児女ファンのあなたには、「碁娘伝」もどうぞ。
小さくなっちゃった。
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私も3セット目です(笑)。 この素晴らしい作品の内容については、何も言うことはありません。
しかし、前がA5だったのに、今回はB6なのが残念。当然、新章もこの大きさでしょうから。しかも、カラーページなし。
結局、こうして前の版を売り払うこともできず、3セットが鎮座することになる訳です(苦笑)。
これで3冊目だ
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途中で止まっていた諸星大二郎の西遊妖猿伝が、モーニングで連載再開したのを機に、既刊(再開前までの分)をまとめて再発開始。
西遊記を元に伝奇物として構成されているストーリーは、手塚アニメや堺正章版ドラマのイメージが強い人にはかなり異質な物に見えるかも。
シャープでは無いが強いタッチで描かれる画面は、水墨画に似た力強さを感じる。
正直「きれいな絵」ではないが、だからこそ画面から異質な物、異形の者に対する恐れ、闇に対する恐怖を感じ取れるのだと思う。
過去の諸星作品の「孔子暗黒伝」「徐福伝説」など、中国を舞台にした作品の系統。