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メディア・リテラシーを学ぶ人のために

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 世界思想社
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最初の三章だけでいいから読んでみて! ★★★★☆
1997年の出版。当時世間を賑わせたオウム事件や、松本サリン事件、阪神大震災などにより報道するメディア自身がニュースになるという事態になり、メディアに対する不信感が高まったとしてメディア・リテラシー教育の必要性を説く。p.25にあるメディア・リテラシーのキーコンセプトはまとまっていて参考になる。また第一章のレン・マスターマンの論文も意義深い。「メディアは現実をどう構成するか」と題した第二章において、著者は大学の学生との共同研究で、阪神大震災発生の翌日の今日一日のドキュメントで、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の六つの番組を分析し、火災・崩壊現場・避難所・ガス漏れ・・・インタビュー・BGMなど多角度に渡って分析を行っているが、これが大変興味深い。第三章の「テレビCMのジェンダー分析」はところどころ声を上げて笑いそうになるほど鋭い突っ込みで、メディア関係者だけが読むのはもったいない。しかし、本書後半部は、十年以上前の出版と言うこともあって、現状には当てはまらないところが多い。しかし特に最初の三章を読むだけでも本書を手にする価値はある。