クールなジャズボッサが満載!
★★★★★
ピアノトリオ、トリオ・カマラのハードバップ志向のジャズボッサがぎっしりつまった最高にクールなアルバム。
数ある「Berimbau」のカヴァーですが、個人的にこのアルバムの1曲目に収録されているヴァージョンが一番好きです。疾走するリズムに叩きつけるようなピアノが描くドラマチックな旋律に踊りださずにはいられないです。
3曲目の「Bia」も、ピアノが飛び跳ねる軽やかで溌剌とした素敵な曲です。
5曲目はジョビン作の「Estrada Do Sol」を繊細なリズムとピアノの音色でエレガントトにカヴァー。
6曲目「Upa Neguinho」はEdu Loboの大ヒット曲。このアルバムでは、パーカッシブなリズムの上をスインギーなピアノが駆け回る、ダンサブルな仕上がりになっています。
アルバムのクライマックス、10曲目「Muito A Vontade」、11曲目「Samba Novo」は、スピーディーなジャズボッササウンド。軽快なリズムの上、奏でられるサウダージ感覚満載のメロディー、爽やかな高揚感に包まれます。
洒脱な演奏でクールでドラマチックなサウンドを堪能できるこのアルバム、本当にオススメです!
以前持っていた輸入盤は音質があんまり良くなかったので、思い切ってこちらの日本盤に買い換えたのですが、大正解!
明らかにノイズ減少、音質向上、びっくりするほど音がクリアに!音量も大きくなりました。
輸入盤と国内盤では天と地くらいの違いがあります。
ライナーも充実しているので、もしか購入を考えていらっしゃるなら国内盤を強力プッシュします。
ル・トリオ・カマラのアルバムで現在入手が可能なのは本作のみですが、
彼らがバッキングをつとめた、
混声コーラスグループ「レ・マスク」によるフレンチ・ボサノバの激名盤「Brasilian Sound」があります。
こちらはとてもキュートな仕上がりのアルバムで、めちゃくちゃおしゃれです。