88mmの進化の過程が判る本ですが・・・・
★★★☆☆
アハト・アハト 88mmの対空砲から対戦車砲への発達・発展プロセスが判る本は本書以外に少ないのではないかと思いますので、必読の一冊です。ですが誠に残念なのがあまりにも稚拙な戦場場面のイラストです!このシリーズで最悪の部類にはいるのでは? それを考えると少し高いかもしれません。
WW2
★★★★★
自分はこの本書を読んだことはないのですが、8.8対空砲・対戦車砲の8.8とはドイツ語でアハト・アハトと読みます。WW2の対空砲・戦車の中で一番有名です。なにせ連合軍戦車の射程遥か遠くで砲撃でき、あの有名なディーガ重戦車にも搭載されたぐらいなので、よほどヒトラーは気に入ったのでしょう。でもこの工程がヒトラーの口出し口実の理由になってしまうからおもしろいデス。
アハトアハト
★★★★★
小林源文のマンガで北アフリカ戦線で捕虜となったイギリス将校が「8.8に特別なところは無いのになぜ?」というセリフがありましたが、「8.8PaK43は疑いも無く第二次世界大戦中に使用された唯一最も有名な砲兵機材」でした。
8.8の絶え間ない改良、特に多種の砲弾や照準装置などなど、不屈の神話の礎となった開発のストーリも興味深いものであった。
対戦車能力が特に喧伝されているが対空能力も最終型では15000Mまで有効到達したというからやっぱり凄い!
戦車の側からでなく、対戦車砲からの視点で再認識
★★★★☆
有名なハチハチですが、以外と、様々なタイプについて詳しく解説されているものは、戦車と違い、あまりなかったような気がする。
運用面についても、ロンメルがハチハチを対戦車砲として活用していった経緯について詳しい。そして、T34に対抗できる対戦車砲の必要から、ハチハチ自体が改良されていった点、はじめからハチハチが完璧な対戦車砲として存在していたわけではなかったこと、改良の過程で様々の問題を抱えていたことを教えてくれる。ティーガーやナースホルンに搭載されていく経過も、戦車の側からでなく、対戦車砲の側から辿ることによって、頭の中を改めて整理できる。