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審判 (徳間文庫)

価格: ¥800
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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身も蓋もない話 ★☆☆☆☆
登場人物全員が程度の差こそあれ自己中心の性悪人ばかりで、
これがこの国の現実なのだとすればうんざりしてしまう。
確実な証拠と推理で真実にたどり着くというよりも、
言質や言動からのあてずっぽうがずばり当たったというような展開ばかりで、
それをくどくどと500ページ近く読まされるのはむしろ苦痛。
これを”文句なしの秀作”と評している解説者にも賛同できない。
深谷忠記らしい、フェアな本格パズラー ★★★★☆
本書は深谷忠記が'05年、「このミステリーがすごい!」国内編第18位に初ランクインした、59作目の、ミステリーの愛読者、とりわけ彼のファンの間ではベスト5のうちにあげる人も多い作品である。

彼は本書のような「法廷」がらみで、無実なのに警察の取調べで無理やり自白させられた「冤罪」ものはほかにも著作があり、「旅情ミステリー」、「社会派サスペンス」などと並んで、彼の得意分野のひとつだそうだ。

18年前に起きた幼女誘拐殺人事件の捜査を担当した元刑事、被害者である幼女の母親、無実を叫びながらも犯人として懲役15年の有罪判決を受けた男。物語はこの3人を中心に進む。刑を終えて出所した男が元刑事の前に姿を現すところから物語は始まる。
よくある「冤罪」ものかと思って読んでいったところ、それがまるで違う。

すこし凝り過ぎではないかと思えるほど二転三転する事件の真相と、あらかじめ織り込まれた伏線が細部まで行き届いていて、「あ、あそこの部分はこういうことだったのか。」と頷けるフェアな本格パズラーである。
深谷忠記らしい、フェアな本格パズラー ★★★★☆
本書は、深谷忠記が、’05年、「このミステリーがすごい!」国内編第18位に初ランクインした、59作目の、ミステリーの愛読者、とりわけ彼のファンの間ではベスト5のうちにあげる人も多い作品である。

彼は本書のような「法廷」がらみで、無実なのに警察の取調べで無理やり自白させられた「冤罪」ものはほかにも著作があり、「旅情ミステリー」、「社会派サスペンス」などと並んで、彼の得意分野のひとつだ。

18年前に起きた幼女誘拐殺人事件の捜査を担当した元刑事、被害者である幼女の母親、無実を叫びながらも犯人として懲役15年の有罪判決を受けた男。物語はこの3人を中心に進む。刑を終えて出所した男が元刑事の前に姿を現すところから物語は始まる。
よくある「冤罪」ものかと思って読んでいったところ、それがまるで違う。

本の帯に「意想外の展開、衝撃のラスト」とあったが、その通りに、すこし凝り過ぎではないかと思えるほど二転三転する事件の真相と、あらかじめ織り込まれた伏線が細部まで行き届いていて、「あ、あそこの部分はこういうことだったのか。」と頷けるフェアな本格パズラーである。
最後には驚くべき真実が明かされる ★★★★★
とてもおもしろかった。これが真実と思った話が次々と覆されていき、最後には驚くべき真実が明かされる展開に目が離せなかった。また、死刑制度、被害者の心理についても非常に考えさせられた。ボクは死刑制度には賛成だったが、被害者の思いは必ずしも死で償えるものではないことも理解できたような気がする。
話の展開が読めません! ★★★★★
逆転につぐ逆転。はっきりいって、話の展開が読めません。
この後はこうなるんじゃないかって思って話の展開を予想しても、
見事に裏切られてしまいます。
話の展開の中で犯人の目星が何回かつきますが、私はことごとく
ハズしてしまいました。。。
こんなに面白い本はそうお目にかかれません!