「やまがたすみこ」らしさ、最後のアルバム?
★★★★☆
本人以外に作詞作曲を頼んで、製作された「やまがたすみこ」らしさが残っている最後のアルバムではないかと思います。高音の伸びのある澄み切った彼女の声が聴けます。ベースの音が印象的な曲が多いのではありませんか。新しくファンになって聴く人は、歌詞の中に「幸福駅」が出てきますが、何の事か分からないでしょう。30年の時代を感じさせます。初期からのファンはここまでなら納得して聴けるでしょう。次の「サマーシェイド」「FLYING」「エメラルドシャワー」は時流に無理に乗ろうとして「やまがたすみこ」らしさを失った昔からのファンの期待を裏切るものになったように感じます。彼女本来の歌を聴きたい人はここまでが限度ではないでしょうか。