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職業・柔道家

価格: ¥1,300
カテゴリ: 単行本
ブランド: ネコパブリッシング
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あくまでも柔道家 ★★★★☆
昨今の格闘技ブームで、格闘技を観るファンは飛躍的に増えている。
最近ファンになった人の中には、PRIDEを観て初めて吉田秀彦の名前を知った人もいるのではなかろうか?

プロ格闘家としてメディアへの露出も増え知名度も上がったが、この人の職業はあくまでも柔道家なのである。格闘家ではない。
本書を読めば、吉田の柔道へこだわり、愛情が痛いほど伝わってくる。

吉田は自分の道場の子供達から
「吉田先生の柔道の試合が観たい」
と言われ、小さな地方大会に出場申込をした。
ところが、吉田のプロ転向を快く思わない全柔連から圧力がかかり出場を断念せざるを得なくなった。
生徒に自分の柔道をしている姿を見てもらおうと思ってとった行動に対して、この仕打ちである。
金メダリストであり、PRIDEに出れば高額のファイトマネーを得られる吉田が、名もなき地方大会にノーギャラで出場しようとしたのは、柔道に対する愛情以外の何物でもない。
もう少しプロとアマの規定を柔軟なものに変えられないものかと残念に思う。

吉田道場の生徒だけでなく、吉田秀彦の柔道の試合を観たいと思っている人は無数にいるだろう。
全日本選手権決勝での金野潤で見せた鬼のような柔道をもう一度観たい。

本書を読んで、吉田秀彦はあくまでも柔道家なのだとあらためて思った。