インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

リンゴの丘のベッツィー

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
Amazon.co.jpで確認
好きなタイプの作品だけど・・・ ★★★☆☆
都会で過保護に育てられていたベッツィー。
ところが、大叔母さんが体調を崩したため、やむなく田舎の親戚の家に預けられることになる・・・

という、前書きだけで、結末はどのようになるか想像がつくと思います。
そして、その想像は当たっています。
思った通りの展開、思った通りの結末。

「青白い頬をした無気力の少女が、ピンク色の頬の活発な少女に成長する」
そういう話が大好きなので、そんな話なんだろうなと思い購入したので、
その通りの結末で満足っちゃあ満足なんだけど・・・。
それでも「最後はハッピーエンドになるんでしょ」と思いながらも、
途中ではドキドキ・ハラハラ・ワクワクしちゃうもんじゃないですか。
この本にはそれがない。はっきり言います、ひとっつもなかったです。

好きなパターンの作品だったので、それなりに満足したけど、心打つとかそんな話ではないですね。
佐竹美保さんの挿絵は素敵でした。
たいしたもんだよ、ベッツィー ★★★★★
少女の成長ぶりが好ましい正統派の少女小説。
佐竹美保さんのかわいい挿絵もふんだんで、楽しい。

主人公ベッツィーが、自分の頭で考え、行動することを少しずつ身につけ、
自信をもっていくようすが、なんとも瑞々しく、読み手の気持ちをわくわくさせる。
ベッツィーは、両親を亡くしているものの、彼女を溺愛する大おばさん宅で9歳まで
大事に育てられた都会っ子だ。
それが、諸事情により自然豊かなバーモント州の別の親戚、パットニー農場へ
引き取られることになる。ここでの暮らしがベッツィーを変えてゆく。
パットニー家には、子どもにかいがいしく世話を焼く人はいない。
多忙な農場。子どもも、できることは自分でする(自主)のだ。
大人の気持ちを先回りして読み、神経質だったベッツィーが、とまどいながらも、
自分がすべき必要にして十分なことを学んでゆく(自立)。
この過程で揺れ動くベッツィーの気持ちがリアルだ。
“したことがないこと”は、即ち“できないこと”ではないと理解し、
“やってみれば、できる!”ことに気づくのだ。
当たり前のようだが、それが初めての体験であれば喜びも満足感も一入だ。
章ごとに起きるなにかしらのエピソードに、ぐいぐい引きこまれて読んだ。

大人対子どもではなく、対等な一人としてベッツィーに向きあうパットニー家の人々は
素朴だが温かい。とくに、この家の娘のアンおばさんは、かっこいいハンサムウーマンだ。

近代化以前のアメリカの片田舎の暮らしも、興味深い。
これがおよそ100年前の物語だということを感じさせないのが、嬉しい。
懐かしい子供の時の気持ち ★★★★★
フランシスおばさんに頼りっきりの都会っ子ベッツイーが、バーモント州の田舎のパットニー家に引き取られて逞しく成長してゆく物語。神経質なフランシスおばさん、言葉は少ないけどどっしりとしたアンおばさんなど周りの大人の言動に対して、主人公のベッティーがどのような気持ちになり、その結果どのような行動を選択したのかが細やかに綴られており、ずっと忘れていた大人の言動に敏感だった子供の時の気持ちを思い出させられた。実は大人を為の子育て本のような気がした。アメリカ児童文学の名作古典と知り、こんな本が長く読み継がれているアメリカのコミュニケーション教育幹を感じた。英語でも読んでみたい。