打ち込みとフルオケの融合した美しいサントラ
★★★★★
劇中で使われた美しい楽曲に惹かれて購入。いかにも・・・なベタなジャケ(番宣ポスターの流用)は最近のアニメOSTの中で最もセンスに欠けるものの一つだと思うが、内容は予想を遥かに超える、むしろ名盤だと思う。
普通オケと打ち込み系のミックスは、お互いのいい所を殺しあってしまう傾向にあると私は思っているが、本作ではこれが実にきれいにはまっている。2曲目や15曲目など、美しくも荘厳なメインの楽曲は何度も繰り返し聴きたくなるし、他の曲でもブラスがシンセと相まって、全体的に爽やかな、それこそ作中の主人公のキャラのような雰囲気を醸し出すことに見事に成功している。そのせいか、暗い曲も多く含まれている割には聴き疲れがない。16曲目のような、クラシックの巨匠たちの小曲のような貫禄を感じさせるものすらある。澤野弘之、恐るべし。ジャケ(Amazonでは画像なしだが)に引かず、多くの人に聴いてみてほしい。