古本屋で入手。
とにかく、左寄りの人物に関する項目がやたら多く、しかも解説が詳しい。
｢河上肇｣など、1段ぶち抜きで解説がある。
対照的に、右寄りの人物に関しては簡略な記述しかない。

1994年1月刊行という時期からして、いまだマルクス主義に毒された歴史学者たちの残滓が
はびこっていた時期だと思われる。

ハンディーな「日本人名辞典」として、なかなか重宝する本です。主立った人物や神々の名前であれば大概載っているし、近代以降の芸能関係者もかなり収録されています。付録も充実していて、とりわけ「中世姓氏要覧」は略系図も掲載されているので何かと便利な辞書です。紙幅上、出典・典拠の類は記載されていませんが、高校生ら学習者にとっては、この程度の人名辞典が使いやすくて有益かと思われます。