つたない文章ではあるけれど、この作家が見せてくれた恐怖は、現代社会に警鐘をならせるものだと思う。
医療、そして国の認可、もみ消し。
今現在、医療世界だけではなく、さまざまな世界でもにたようなことがあるのでは？
新型インフルエンザだって、どっかの国の不況騒ぎから目をそらせているような。

そんな陰謀が感じられる医療小説だな。

上下巻セットでのレビューになりますが、はっきり言って全然ダメでした。
時事ネタを折り込んだ社会派のつもりなんでしょうけど、その割りには荒唐無稽でリアリティーがありません。
クライマックスの展開には笑ってしまいます。

文章力が低いのか、読み難いです。行間無く時間が変わってたり、別の人物の行動に変わってたりと。
それと、誤字・脱字が多いのも気になりました。脱字に関しては最初のうちは、気にしてなかったんですけど、何度か見付けると不快になりました。
トドメは、クライマックスに向かう辺りで、著者の造った薬品名の固有名詞の誤字があった事です。
それ以降、ラストまで流し読みで終了……。

設定やテーマが良かっただけに残念でした。