意外と理解できるようです。
★★★★★
7歳のおいへの贈り物に購入しました。夜だし、おじさんしか出てこないし、会話がわからないと落ちがわからないし、「正直いまはわからなくても、なんとなくこういう話があるんだ〜と思ってくれればいいかな」ぐらいに思ってたのですが、侮り難し。読後に会ったら、「ぐふふふふ。あれさー、2回目のお店はわりばしでさー、で、コイン数えてたら、途中で四つどきってなっちゃってさ〜」と、かなり内容を理解した上で、楽しんでくれてました。次回はめぐろのさんまあたりにして、落語に触れさせていきたい・・も少ししたら枝雀のDVDでも・・と、夢は広がります。
惜しい・・・
★☆☆☆☆
とても面白い本だけに時代考証ができていなくて残念です。小道具として出てくるヤカンが江戸時代にはないアルミニウムのものなので、それが気になってストーリーどころではありませんでした。鉄瓶にして欲しかった・・・。惜しい!
そば一杯は(二八の)一六文
★★★★★
そば一杯が、(二八の)一六文だった頃の、落語「時そば」。屋台のそばを、うまそうにたいらげた男。それを、みていた男が 別の日に、マネしてみますが…。2008年1月発行
「三時のおやつ」の由来もわかります
★★★★★
川端さんによる落語絵本の第12弾。
最近は、偽装や異物混入等、食べ物による被害が相次いでいますが、
本作では、そばを食べた側が、支払いをごまかしちゃう話。
前半部は、うまいそば屋とずる賢い客のやりとりで、
そば屋をおだてまくる客のセリフが、実にいい調子で展開します。
最後は、支払いをまんまと一文ごまかしてしまいます。
それを踏まえての後半部が見どころ読みどころ。
先のやりとりを、傍で見ていた者が自分もやってやろうと企てます。
翌日に、全く同じことを試みるのですが、入った屋台のそばはまずくて、
なかなか思い通りにいかない。
まあ、この時点で落ちは想像できてしまうものですが、
前半部を知っている読者は、後半部のちぐはぐした展開を
ムフフと楽しめるわけです。
あとがきで作者も書かれているとおり、セリフ主体の内容上、
絵柄が単調になりがちな点は否めませんが、有名な落語を素直に
楽しめる作品といえるでしょう。